何が変わったのかハッキリとは分からない。
だけど、なんとなく自分でも、性格とかが柔らかくなっている気がする。
自分が傷ついたからこそ、人を傷つけたくない……って、前の僕ではありえないな。
文香との出会いが、僕をいい方向に変えたんだ。
「やっと兄ちゃんも安心出来ると思う」
愛川はそう言って、目尻を下げ、クシャッと笑った。
もしかしたら、変わったのは僕と文香だけじゃないかもしれない。
愛川兄弟も、何かが変わっていたりするのかも――。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…