僕のカラダの『使用期限』



文香がハルの名前を“タケ”に変えたのは知ってるけど、愛川の兄ちゃんが“ハル”ってつけたのは知らなかったな~。


……とか、思えないし。


スルーされたことのショックが大きすぎて。


でも、今何をするのが1番いいのか分からないから、とりあえず文香の話を聞く。


「ハルの名前を呼ぶ度に、リュウくんを思い出せて幸せだった。でも、別れた後は逆にそれがツラくて……」


つかまれている彼女の手が、僕の手を強く爪を立てる。


女の爪って長いから、肌に深くくい込んでかなり痛い。