僕のカラダの『使用期限』



考えをまとめる前に、はちきれそうになっていた想いを、口からポロッとこぼしてしまっていた。


「……あ」


自分がすごいことを言ったことに気づくまで、数秒もかからなかった。


うつむいていたはずの文香が、見開いた茶色い瞳に僕を映していたから。


――廊下はうるさい。


だけど、僕達の間に流れている空気はとても静かで。


時間が止まっているかのよう。



「ユキくん……」


僕のいきなりの告白から、すごい間を空けて。


いや、実際の時間でいうとすぐのことなんだろうけど――文香が閉じていた唇を割った。