僕のカラダの『使用期限』





放課後になると教室の中が一気に話し声なんかでうるさくなる。


でも


「今日、どうするの?」


朝と同じで、文香の芯のある声はしっかりと耳に届いてくる。


僕の席まで来て服の袖を掴み、顔は少し下を向いて、茶色い瞳で……上目遣いで見つめてくる。


上目遣いっていっても、その辺の女みたいに、やらしいワケではない。


小学生が大人に対して恥ずかしがりながらも目を合わせてる、そんな感じ。


顔が童顔で小学生みたいだから?


文香を何かに例えると、全て小学生になってしまう。