僕のカラダの『使用期限』



「なんで、僕がツラそうに抱くと文香が苦しむの?」


変な、自分に都合がいい仮説が浮かび上がってくる。


本当に、幸せな仮説。


僕は文香が好きだから苦しい。


文香が苦しむ理由が、僕と同じだったら――。


1人で勝手な妄想を繰り広げていると、彼女の手が耳の後ろに移動していることに気づいた。


……!


愛川から別れた理由を聞いたんだよな?


まだ自分を傷つける理由があるの?


耳の後ろにある彼女の手を無理やり窓に押し付けた。