僕のカラダの『使用期限』



「文香?」


なんで?なんで文香が泣くんだよ。


「ごめん、僕、何かした?」


泣かすようなことをした覚えはない。


逆に、土曜日から僕が泣きたいくらいなのに。


「触らないで……。優しく触れないでよ。ユキくんは、私のこと抱けれな……い、くらい嫌い……っなんでしょ?」


“触らないで”


その言葉に反応して、黒い前髪から離れる手。


パサッと、顔を隠す前髪。


始めは涙が流れていただけなのに、今は嗚咽まで漏れている。


「苦しい……っの。ユキくんは、優しく触れてくれるけど、表情はいつもツラそう……っ」