僕のカラダの『使用期限』



文香の背中が、ガシャンと窓にぶつかった。


ふと、初めて文香に話しかけられたことを思い出した。


“あなたに抱いて欲しい”って、僕に言ってきた時も、こんな風にビクついて窓に背中ぶつけていたっけ。


僕が脅しているみたいだったよな、確か。


あの時と同じように窓に右手を置いてみた。


このまま、あの時に戻れたらいいのに――。


「……噂なんて……気にしてないよ。噂は、信じないようにしてる。ユキくんの噂なんて、違うものばかりだから……」


うつむいて、ポツポツとつぶやく文香。