「ユキの噂ってビックリするほど、すぐ広まるよね」 「お前ふざけんなよ!」 イスに座ったまま強く机を蹴った。 普通だったら倒れるんだろうけど、愛川の体重で机はほとんど動かなかった。 え?僕が短気だって? マジでムカつくから仕方ない。 勝手なことをした愛川がいけないんだ。 知られたって“イラナイ”って言われるだけなのに。 もう、傷つきたくないのに! 周りの視線が少しだけ痛い。 朝っぱらからキレるやつが目障りなんだろうな。 元々、人に好かれない僕だから余計に。