――だけど、愛川の口から出てきたのは 「“剛志は文香が好き”って」 事実だった。 「ユキの本当の気持ち、噂を通してミカに知られるかも」 「なっ!なんで、そんな噂が流れているだよ!」 “噂”というカタチで知られたくない! というか、僕が文香を“好き”って知られたくない! 「“噂”というカタチでユキの気持ちをミカに知ってもらおうと思って、俺が流した」 鼻から離れていく愛川の顔。 だけど、視線は1ミリもズレないまま僕と絡み合う。 ……は? 愛川が噂を流した?