昨日のことが頭を離れないまま、朝早くから家を出て学校に向かう。


今日は、月曜日だから学校がある。


当たり前のことなのに、先週の金曜日とは気分が違いすぎる。


先週の金曜日、僕はまだ文香の彼氏だった。


カラダだけ求められるのは苦しかったけど、そばにいれたから、今よりまだよかった。




学校に来て教室に入ると、自分の席の机にうつ伏せていた愛川がガバッと頭を上げて、僕の背中に突進してきた。


「ぐへっ!バカ、殺す気か!死ぬってば!」


突進してきた、というか、飛びついてきた、というか。