――…
あの後、文香が入っていったラブホに入り、男を殴って彼女を外に連れ出す。
……とか出来たら、どんなにうらやましいことか。
僕は、どこまで女々しいんだろう?
結局、愛川に引っ張られながらホテル街を出た。
“追いかけよう”と、全く思わなかっただけじゃない。
だけど、“追いかけて何が変わる?”と問う自分がいたんだ。
文香は男の“カラダ”を求めている。
使用期限が切れている僕が、文香を抱けれるとは限らない。
――イラナイ、って言われるのが怖かった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…