早くホテル街から出たい僕は、さっき通った砂場とシーソーしかない公園の方に方向転換した。 あははっ、とのんきに笑いながら愛川も方向転換。 ……した瞬間だった。 あははっ、というのんきな笑いが消え、勢いよく背中の服を握られて引っ張られた。 「ちょっ、ビックリするだろうが!」 “離せ”と言っても離れない。 バッと愛川を見ると、彼は下唇を噛んで獲物を捕らえようとしている肉食獣のように鋭い目つきで、公園の方向を見つめている。 「絶対にあっちを見るな」