僕のカラダの『使用期限』



――レシートを見つけた時と同じくらいだった。


愛川が赤いロープが入ったビニール袋に手を伸ばし、僕の手から袋を引き離した。


何も持っていない僕の手のひらが天井に向いている。


「ミカの家に行きにくいなら俺が渡してあげる」


天井に向いている手は愛川にパチンと叩かれ、ブランと太ももの横で揺れる。


愛川が文香に?


「文香と会うのは気まずくないのかよ」


罪悪感から文香を捨てた、とか言ってたじゃん。


「平気平気。今、俺も兄ちゃんもミカとは“友達”だから。すれ違ったら手くらい振るし」