頬を膨らませて僕を睨みつけてくる。


その目にイラッとした僕は掴まれている右手を勢いよく振り、女の手から逃げた。


「なんで答えてくれないの!?」


あ~!しつこい!


「ヤッたってば!文香は僕の彼女になったの!もうお前とはしない」


毎日、文香を抱くのに……コイツとまでヤッてられない。


欲は毎日吐いてるから、たまってもないし。


「剛志に彼女!?ありえない!なんであたしじゃないの!?」


机の上にバンッと両手を置いて座っている僕の顔を覗き込み、まだしつこくキャンキャンと鳴く。