透明なガラスの自動ドアが開き、独特な臭いが広がる店内に入る。 愛川は、ゲージに入った犬が並んでいるところに楽しそうに走っていった。 「ユキー!このダックスすげぇ可愛いんだけど!」 そう言って中腰でゲージを指差す愛川。 早歩きでゲージまで行くと、ゲージの中で茶色い毛のダックスがシーツを引っ張って遊んでいた。 おぉ。確かに可愛い。 僕の目はおかしくなったのかな? 小型犬が可愛くみえるなんて。 ……文香とつき合ってからだよな、犬が可愛く見え始めたのは。