僕のカラダの『使用期限』



「俺さ、チワワって1番可愛い犬だと思うんだよね。ユキはどう思う?」

「分かんない。僕は基本、犬苦手だから」

「え!?マジ!?ミーと会わせたのまずかった!?」

「基本、苦手なんだってば。……チワワは慣れたよ」



こんな感じで空に響くどうでもいい会話。


愛川は気を使ってか、ただ忘れているだけなのかは分かんないけど、文香と別れた理由は聞いてこなかった。


他愛のない話が、重くて壊れそうな心を優しく支えてくれてる気がしないでもない。


少しだけ、愛川に救われたかも――。