僕のカラダの『使用期限』



「愛情表現だと思っていることでも、“好き”が伝わらない場合もある」


……確かに、僕が文香を抱きしめても“好き”は伝わらない。


拒否された。


「今までの愛情表現が間違っているって気づいた時、別の表現を探そうとする。俺は“言葉”という表現を見つけた」


顔より少し上にあった愛川の視線が下りてきて、僕の視線と絡む。


「兄ちゃんは見つけれなかった」


太陽は結構高い位置にあり、暑さを感じた肌は汗を出す。


僕んちに来た時から汗をかいていた愛川の額や頬は、すごい水滴だらけ。


その“汗”という名の水滴が“涙”に見えてしまうほど、彼は悔しそうに目を閉じた。