愛川は、また大きなため息をついた。 首の後ろから手を離し、僕の顔より少し上を見つめながらゆっくりと唇を動かした。 「昨日、俺と兄ちゃんは“カラダの愛情表現”しか知らなかったこと話しただろ?」 なんかそんなことを話していたような気がする。 「俺は、今の彼女の愛美を怖がらせて泣かせた」 それも聞いた。 「兄ちゃんは、文香を怖がらせて何度も泣かしてしまった」 ……! 愛川と同じようなことを愛川の兄ちゃんは経験していた? でも、確かに文香は“エッチが怖くて”とか言っていた。