「私の体の心配とかしてくれてる。さっきのエッチだって痛かったけど温かいものを感じたよ」
文香は耳の後ろから手を離し、僕に向かってピースしてきた。
彼女が言ってることが“僕の優しいところ”なのかは分からない。
けど、文香は優しいってことは分かった。
僕の“カラダ”じゃなくて“僕”を見てくれてる。
初めてだ。
噂を信じずに近づいてきた女なんて。
胸の奥が熱くなった。
「お前変な女だな」
「剛志くんもチョット変わってる男の子だよね」
今まで会ったことない女のタイプ。
ちょっと面白くなりそうだ。
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