僕がシャワーを浴びた後、文香もシャワーを浴びに浴室に向かった。 文香が部屋にいない間、タケを撫でていた。 安心出来る。 ホッとする。 「なぁ、タケ。僕のこと好き?」 タケは何も言わないけど舌を出したまま目を細めている。 風で、耳の後ろのクリーム色の毛が揺れている。 「そっか、好きだよな。僕も今はタケのこと好きだよ」 前は嫌いだった。 けど、文香とつき合ってからタケが好きになった、大切になった。 タケも僕に懐いた。 「でも、文香は僕のことが好きじゃないみたい。好きって言えない」