額から頬へ、ツーッと水滴が伝う。 文香が黒いテーブルに落とした水滴とは違うものが。 「文香、違う、違うんだ」 愛川兄弟とは違うんだ。 文香にカラダだけを求めてるわけじゃない。 好きなんだ、好きなんだよ! 「何が違うの?私に魅力がないからでしょ?私が子供っぽいからでしょ!」 魅力はいっぱいある。 僕に初めて“恋”を教えてくれたのは文香なんだから。 「そんなことない、違う!だから……」 「違わない!!もういいの!私はユキくんの気持ちなんて求めてない!」