僕のカラダの『使用期限』



本当は、文香と空っぽになるセックスなんてしたくない。


触れたいけど、触れたくない。


「……」

「ほら。だってユキくん、何日か前に私以外の女を抱いていたもんね」


何日か前?


それって、もしかして……文香のことが好きって自覚した日のこと?


僕に文香への気持ちを気づかせてくれた女を抱いた日のこと?


でも、そのことを文香が知ってるなんておかしくね?


はぐれたタケをこの家に連れてきた時、文香いたし。


「見たよ。タケの散歩をしている時、アパートから出てきたユキくんを見たの」