僕のカラダの『使用期限』



「私が子供、だから……っ……いけ、なかったの。私が女じゃ……っ、ない、から……使えな、い女だったから」


“女じゃないから”


“使えない女だから”


文香が“女になりたい”って言っていたのも、“使える女”って言っていたのも……愛川が原因?


生ぬるい風が勢いよく窓から入ってきて


「ユキくんとつき合う前、愛川くんの、お兄さん……リュウくんと……っ……つき合ってた」


僕の髪を乱した。


そして、文香の口から出てきた愛川の兄ちゃんの存在に、僕の心も乱される。