目は、まだ細いままだけれど笑ってはいない。
なんという表情なのか、よく分からない。
「ミーとそっくりのチワワがもう1匹捨てられていたんだ。今この家には、いねぇけど」
ミーにそっくりなチワワ。
それって、タケ?
なぁ、文香と愛川って仲いいの?
前だって文香に手を振ってたし、お互い笑顔だったし。
――気になる。
胸の奥がモヤモヤする。
早く文香に聞いて確かめたい。
「愛川」
「ん?」
愛川は、目をパッチリと開いてミーの耳にキスをしている。
「文香の家に行ってくる」
知りたい、教えて。
僕は、もらったミルクティーのペットボトルを部屋に置いたまま出た――。