ペットボトルから口を離してフタを閉めた時、愛川の膝の上に何かが座っているのに気づけた。
[わん!]
「こら、ミー!ユキに向かって吠えんな」
今僕のことを“ユキ”って言ったよな?
さっきまで“剛志くん”だったのに。
まぁ、そこはどうでもいいに等しい。
それより僕が目を離せないのは、“ミー”という名前の
「犬……」
しかもタケそっくりのクリーム色のチワワ。
そういえば、愛川と初めて話した場所ってペットショップだったよな。
何か動物を飼っているからそこに行くわけだし、いてもおかしくはないけど。
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