なんで愛川はなんでも僕の気持ちが分かるんだよ。 ある意味気持ち悪いって。 「僕ミルクティーが好きって言ったっけ?」 「知らねぇよ。ちょっと前までミカがミルクティーを……」 言いかけて愛川は僕の肩に回していた手で開いた口を塞いだ。 ミカ……? 「ミカって誰?」 愛川は髪をクシャクシャとして、しまった、と言ってるような顔をしている。 「兄ちゃんの元カノ。ここに来るといつもミルクティーを飲んでたんだ。兄ちゃんも俺もミルクティー飲まないから残ってて」