……んなわけないか。 僕の噂を信じてない彼女だけど 僕に話しかけてくれる彼女だけど 結局は僕を見ているわけじゃないんだよな。 ……~っ。 まただ、文香のことばっかり。 「きゃ!ちょっ、剛志……!ここ玄関……!」 「少し黙ってくんない?ベッドじゃなくてもヤレるだろ?」 ――文香のことは忘れよう。 今はコイツをめちゃくちゃに壊して、鳴かして、自分を満たすんだ。 埋めるんだ。 埋めるんだ。 空っぽの僕を――。