「なんだよ、つれないこと言うなよ! ホテルで男とやってきたんだろ!」 やだっ、怖い! 急に高飛車に出てきた男に恐怖を感じ、あたしは泣きそうになった。 その時。 臭い息を吐きかけてきていた男の顔が、ふっと離れた。 「いてててっ、何すんだ!」 男は腕を背に取られ、もだえている。 振り返ると、水野さんだった。 「彼女、嫌がってるじゃないですか」 「いてえ、離せ!」 「はい?」 水野さんは男の腕を更に締め上げた。 「わああ、わかった! か、勘弁してくれっ!」