それにしても…… 「なんで?」 「何が?」 聞きたいことはたくさんあった。 なんでセレブなのに、うちみたいな小さな会社にいるのか。 なんで誰にも正体を明かさないのか。 そして、なんで今夜あたしに正体を明かしたのか。 しかし、あたしは驚きすぎて、何から質問すればいいのか混乱していた。 「かりん」 「ん?」 そんなあたしに、舜が手を伸ばしてきた。 頭を撫でられ、肩を抱かれた。 あたしは舜に引き寄せられ、舜の肩に頭をもたせかけた。