すると、水野さんはニヤッと笑った。


あ、なんか怪しい。

スイッチ入っちゃった?


「かりん、今日はうちに泊まりに来いよ。
せっかく付き合い始めたのに、ずっと会えなかったんだからいいだろ?」


出たっ!

プライベートモードの水野さん。

でも断る理由なんてないし、実はそんなこともあろうかとお泊りセットも持ってきてる。


「うん」

素直に頷くと、水野さんが顔を寄せてきて囁いた。

「あとで、一緒に読もうな」


ああ、やっぱり意地悪……

ここはスルーしておこう。