朝を迎え、ベッドで体を起こすと、隣に寝ていた秋山さんの姿が見えなかった。 ベッドルームのドアが少し開いていて、キッチンの方からカチャカチャと食器の音が聞こえた。 コーヒーのいい香りも漂ってきた。 あたしはそばに脱ぎ捨ててあった秋山さんのYシャツを羽織り、キッチンへ向かった。 「おはよう」 秋山さんに爽やかに声をかけられ、あたしも挨拶を返した。 「おはようございます……」 秋山さんは手にしていたカップとコーヒーサーバーを置くと、近づいてきてゆったりあたしの腰に両腕を回した。