「「「……。」」」 「ちょっ…黙ってないで、感想言ってよ!」 美恵が慌てた声を出す。 言葉に、出来なかった。 独特の綺麗な想いが溢れたこの歌詞をなんと言い表せばいいのか… 口を開いたのは龍治だった。 言葉じゃなく、綺麗な歌声で美恵の歌詞を。 切なく掠れる龍治の声に、身震いした。 龍治の優しい色気のある高い音が響く。 頭の中に、小さな譜面と音符が形成される。 光の粒のように、ビートが脳裏に刻まれる。 しっとりと、煌めくように…。