次の日。 連れ達と教室で騒いでいると 廊下側の一番後ろで美恵が悩んでる姿が見えた。 多分、歌詞を考えてるのだろう。 むっずかしい顔。 「ハイジ〜?お前最近佐々原美恵のことめっちゃ見てね?」 「なっ!?気のせいだし!」 バンドを組んでることは誰にも内緒だから 俺と美恵は冷やかしを受けることが多い。 そんなことを気にも止めない美恵は 暁の時とはありえないくらい地味なオーラを出し ノートに向かって格闘していた。