【完】††Rising††


「よ〜し!バンド名も暁に決まったし!ハイジにはメンバーとしての証をやろう!」



「証?」



俺が首を傾げると龍治はニヤリと笑った。



「美恵ぇ〜っ」



「了解〜!」



美恵がニヤニヤしながら出したのは染色剤。



今流行りの、泡で染まるタイプだ。



「な…に、する気だよ!」



震える俺をがしっと掴む礼治の細腕。



これが、意外とがっちりしてて身動きが取れない。



そのままアイマスクを嵌められ視界を遮られる。



そしてボソッと囁かれる。



「…何色に、なるのかな。」



………いやあああ〜!!