「よ〜し!バンド名も暁に決まったし!ハイジにはメンバーとしての証をやろう!」 「証?」 俺が首を傾げると龍治はニヤリと笑った。 「美恵ぇ〜っ」 「了解〜!」 美恵がニヤニヤしながら出したのは染色剤。 今流行りの、泡で染まるタイプだ。 「な…に、する気だよ!」 震える俺をがしっと掴む礼治の細腕。 これが、意外とがっちりしてて身動きが取れない。 そのままアイマスクを嵌められ視界を遮られる。 そしてボソッと囁かれる。 「…何色に、なるのかな。」 ………いやあああ〜!!