【完】††Rising††


神様がいるというならば



きっとこれは神様に与えられた俺の唯一の才能。



一度耳にすればその音楽の音は忘れないし



ドラムだって一発で打てるようになるのだ。



「さぁて…それならしょうがないなぁ…。」



龍治は美恵に目配せした。



「ハイジ、ちょっと私にスティック貸して?」



「ん…?あぁ。」



俺がスティックを渡せば美恵はドラムを演奏する形になった。



龍治はギター、礼治はベースを構えていた。