「皆、熱い中、サンキュー!」 龍治がMCを始める。 その後ろから、俺はそーっと近寄る。 それに気づいた観客達はクスクスと笑い始める。 「何?どうした?」 状況の掴めない龍治の背後からマイクを奪う。 「えー、暁ファンの皆々様!今日はお知らせがありまぁす!」 えーっなぁに〜!? 観客席からそんな声が響く。 「ちょっとハイジ!?俺、聞いてねぇぞ?」 「そりゃそうだ。黙ってたんだから。」 五年間ですっかり身長が伸びた俺は龍治を見下ろし笑う。 出会った当時は、見下ろされてたのにな。