【完】††Rising††



そして、結成したあの日から五年もの月日は経ち…



「っしゃあオラーっ行くぞ!」



龍治の掛け声に合わせてステージに向かう俺達。



俺らが出ただけでヒートアップする会場の歓声。



「盛り上がってこー!!」



ワァァ〜!!



龍治の声に全員が応える。



この一体感、たまんねぇっ



俺がドラムの音を会場に駆け巡らせると



乗ってくる二つのギター音と低いベース音。



喰らい合うように結合し、一つの生き物を形成する。


そして、あの取材の龍治の言葉を借りるならば



優しく、爽やかに『羽根』が生えて…



俺達の音楽を響かせる。



足りない



音量を上げろ



音量を、上げろ−…!!