その重たく地を這うような音を


軽やかに、優しい『歌声』という羽根で羽ばたくように響く。


そんな新感覚ロックが俺達、暁ですね−…。










「ぶははは!なんじゃあそりゃ!龍治、恥ずかしくね?」



「煩いっハイジのバカバカ!」



関東の野外イベント会場の控室にて。



俺はメンズ物の雑誌で爽やかに笑う龍治を指差して爆笑する。



「ってか!勝手にピンで仕事してるからこんなクサイこと言えるのよ。」



既に笑いが止まらない俺の横に美恵が座り一緒に笑う。



礼治は差し入れのケーキを頬張っている。