【完】††Rising††


俺は白状し、三人に隠すことなく話した。



「ゴメン…ライブ前に言うことじゃねぇよな。」



俺が謝罪するが沈黙を貫く三人。



そんな雰囲気を破ったのは、美恵だった。



「凄いじゃんハイジ!何で隠すかな〜っ」



反応が予想外の物でびっくりしていると。



「迷う必要なんか、ないじゃんかよ〜!!」



と、龍治が髪の毛をぐしゃぐしゃにしてきた。



「気を遣うこと、ない。」



礼治はその長い指先で俺にデコピンをする。



目線を上げるとふんわりした穏やかな顔の三人がいた。