【完】††Rising††

こんな時間は俺は素直に大好きなんだ。



俺を、刺激的で、熱い世界に引きずり込んだこいつら。



俺は『暁』の心臓になれてることを誇りに思う。



だけど、やっぱり…



プロとしてやってみたいなんて気持ちもあって。



こんな意識を持ったのは間違いなく順平とのあの演奏だったり



優太さんに感じた劣等感や敗北感や悔しさだったり。



あぁ〜っ考えんのって性に合わないんだよ!



まだまだ心配そうな三人を尻目に俺は髪の毛を掻きむしった。