「ハイジ!暁、野外ライブ決定したぞっ」 いつもの俺ん家のスタジオの一角。 嬉しそうに言う龍治。 「おー…。」 だけど、なんだかはしゃぐ気になんねぇ。 あの名刺を渡され三日。 このことを誰にも言えずに俺はぼんやりしていた。 「…ハイジ、おかしい。」 棒アイスをチューチュー吸いながら礼治の顔が近づく。 「美恵、お前、たまにはハイジにサービスしてるか?」 「な゙!?どういう意味よっ」 美恵さん、多分それは下ネタだと思うからスルーして。 …いや、やっぱりスルーしないでほしい。