「じゃ、私達は教室に戻ろぉ〜美恵ちゃん!」



「うん!ハイジはどうする?」



「俺は窓の外から出て野次馬をなんとかするから。」



俺はそう言って自分も窓の外へ踏み切り出た。



外には既に文化祭の客が沢山来ていて



龍治達、上手く順平連れて逃げたのかなと心配になりながらも



俺は体育館の正面玄関へ向かっていた。



まさかこのあと



俺も『暁』にとっても



運命を揺るがすことが



俺が取り戻しかけてた平常心を崩すことになるとは



思いも、せずに……。