【完】††Rising††

「…そうかよ。それは、演奏聴いて確かめようぜ?


まぁ、俺達のバンドはこんな軽い歌声のボーカルには負けねぇけどな?」



フンっと鼻で笑い飛ばしたつんつん頭は



そのままずかずかと歩いて行ってしまった。



「何なんだよあいつ〜!」



俺は腹の虫が収まらなく、壁に八つ当たりした。



勿論、めちゃくちゃ硬い。



蹴った左足がジンジンする〜っ



「やっぱり来たか…ラビリンスの連中。」



龍治は険しい顔であいつが立ち去ったとこを睨みつけていた。