【完】††Rising††

「なぁあんた達が噂の暁かよ?」



きゃあきゃあ騒いでる俺達に話し掛ける低い声。



振り返るとそこには黒髪をワックスでつんつんさせた男がいた。



「ガキみてぇに騒いでよ、気が散るんだよ!サル軍団が。」



「んだと!?てめ…「ハイジ!」



俺を大きな声で制止させたのは



礼治、だった。



「よぉ、神坂礼治。俺の話を断ったからには、いいバンドなんだろうな?」



「ん。雅一んとこより、ずっとずっといいバンド。」



どうやらこのムカつく男は礼治の知り合いらしい。