【完】††Rising††

俺は黙って顔を近づけた。



美恵は、笑顔から緊張した顔になる。



なんで…そんな可愛い顔が出来るんだ?



俺は唇に触れる前に頬に唇を落とし



くっつけたまま耳元に寄った。



「美恵、ファーストキス?」



「…ん。そう、だよ。」



消え入りそうな声。



マジ…狡いっつうの。



「可愛過ぎだから。」



俺の声は広い公園に吸い込まれて



俺の唇は美恵の唇に吸い込まれて行って……