車の時計は、8時を回っていた。


『そろそろ親御さんが心配するから帰ろうか?』


桜は、寂しそうな顔をする。


俺だって本当はもっとお前と一緒にいたい。


今すぐ抱きしめたいよ。


でも卒業するまで待ってくれ。


卒業したら必ず迎えに行くからな。