キミと一緒なら

「で、で。私、飛んだよね? 飛んでたよね?」


「あー……1メートルくらいな」


「えー? そんなもんだったかなぁ……」


「傍から見たらな。で? 飛んだ気持ちはどうだった?」


「気持ちよかったよー。一瞬だったけどね。鳥ってのはずるいなーうらやましー」


「そんなに? 俺もやってみよっかな」


「やってみれば? 下敷きにはならないけどね」


「……薄情モノ」


「だいじょーぶ。キミなら死なないって」


「何を根拠にそんな……」




だって。

私がちゃんと助けますから。




その一言は心の中だけで。

私はただ、向かい風に向かって笑ってみせるだけだった。