‡不思議な彼は雨男


「ねぇいつになったら話してくれるの?私達は最初いつ出会ったの?」

私は今までにもう五回は繰り返したであろう質問をした。

「…その時がきたら話すよ。」

レインはいつもこの調子でかわしてくる。


「あ、ちょっと本屋寄っていい!?」

「いいよ、雫の買い物なんだしね。」

私は本屋に入ろうとして後ろを振り返った。

レインは入る気なしって感じだ。

「レインも来るの!!」

「‥え?僕もかい?」

私はなぜか苦笑するレインを引っ張ってあちこちのお店を回った。