‡不思議な彼は雨男



「私が!?」


「雫が呼びやすいように呼べばいいよ。」

私は腕組みをして考えた。

名前を考えるなんて、私なんかがつけていいの?

雨じゃそのまんまだし。

雫は私の名前とかぶるし。

雲はなんか意味が違うし。


彼は考える私をみて楽しそうにしている。

雨は…英語で‥rain?

「あ!!決めた!!」

「うん?」

「“レイン”じゃダメかな?」

ちょっと単純(いや、かなり単純かも)すぎたかもしれない。

私は彼の顔を伺った。