その時 口にしたパンは すごくあったかくて 優しい味がした。 まだ温かいウインナーから出るジューシーな油が 疲れた俺に元気をくれる。 小鳥の群れが一斉に飛び立つ。 俺は大きく深呼吸して 自分自身に語りかけた。 『お誕生日おめでとう……』 運命の一日の始まり……